「明き」と「欠け」 ”現代日本の家相学” 祥氣舎より発売中
気学には「体」と「用」という考え方があり、特に家相では重要です。人が行動する場合は意識するかしないか別にして、その人独自の考え方を基準に、事の善悪を考え(家相と思想)どうすれば良いか判断してからです。人は考えてから行動する、「体」とは考え(思想)であり、それによる行動が「用」に当たります。どちらが主であるかというのは、胃腸にたとえると、胃腸そのもの(体)が正常でなければ、当然その働き具合(用)は満足でないはずですから、「体」が主で「用」は従ということになります。
家相でいう体とは家の形(張り・張り出しと欠け込み)、用とは多くの人が重大と考えている間取りなどに当たります。
☆明きとは掃き出し窓や玄関(勝手口)など、外に向かって大きく口を開いた部分です。
☆欠けとは、玄関(勝手口)や縁側、和室と洋室の境目など、家の中にある段差と、木と畳というように質の違いがある部分です。最近はバリアフリーという考え方から、出入り口以外は段差を付けませんが、質の違いは残るので、厳密に考えると家相的には解消されていません。
明きと欠けは「体」なのか「用」なのか?、掃き出し窓や玄関を間取りとすると「用」に入るでしょうが、言葉の上では何れとも言い難いのです。
「明き」や「欠け」の作用は欠け込みと少し異なります。例えば、西が欠け込んでいると元々お金がない、欠けていると収入不足、明きがあるとお金は入るが入っただけ、或いはそれ以上に出て行く、正確な説明ではありませんが大体このような凶作用があります。従って、主(大事なこと)か従(そうでもないこと)かということであれば、主即ち「体」になります。
住宅誌などでは巽(東南)玄関を「吉相の玄関」としたものもありますが、玄関は明きと欠けという二重の凶作用を負うことになりますが、出入り口がなければ家の用をなしません。これは工夫次第で解消可能であるうえ、玄関スペースに吉(相)部分を造ることは出来ますが、だからといって玄関そのものが吉相ということはあり得ません。
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掃き出し窓は法律で採光面積の規制により必要な場合が多々あるので、住人の生年月日を考慮して無難な方位にする工夫が必要です。 |
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