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巽(東南)玄関 1   ”現代日本の家相学”  祥氣舎より発売中
家相(間取り)Q&A

 開発宅地の売り出し価格は、日当たりなどの諸条件もあるでしょうが、東南の角地が一番高いことが多く、値段が同じだと一番先に売れるのがこの土地だといいますから、家相に興味のある人のみならず、不動産に携わる人達には最も大事な方位が東南なのかも知れません。

 暦に掲載している家相図や家相本の多くが、東南の玄関(巽玄関)を大吉あるいは吉としているのは、東南は四緑木星の定位で、その象意(意味)に「信用・縁談・調う」などがあり、これらを期待してのことです。

 東南が意味する「信用・縁談・調う」は言葉だけで、それを「得るか失うか、或は高めるか落とすか」という肝心なことには関係ありません。これを決めるのは、東南に家相的美点か欠点のあるなしに関わることであって、東南に吉相があれば信用を得る、或は高めるし、凶相があれば信用を失うか落とすことになります。

 度々話題にして恐縮ですが、「幸せがやってくる玄関」「お金が入ってくる玄関」などと、玄関そのものに吉作用があるかのように云う人もいますが、玄関の方位に記したように、玄関には凶作用しかないので、普通の東南玄関は世間に対する信用に大小の損害をもたらします。また、東南には「精神の迷い・考え違い」という意味もあるので、住む人によってはこの影響も考えておく必要があります。なお、東南は吉凶共、四緑木星或いは辰歳、巳歳の人に大きく作用します。

 家を建てるとき、玄関を大吉だといわれる東南に作った。それが5〜10年経ってから悪さをすることになれば、期待を裏切っただけで済まなくなります。巽玄関を吉相というのは、鬼門に代表される迷信や理由のない観念的な吉凶論より「良いと信じた人の期待を裏切るだけによほど罪深い」と言えるでしょう。
【1図】
 最近の建築に最も多くみられるスタイルです。東南の欠け込みだけでも信用が欠けることを意味するのに、そのうえこのような玄関のある家に長年居住すると、それまでに築き上げた信用が何かのきっかけで(自己の責任でないことが多い)逃げ出してしまいます。また縁談は殆どないか、あっても少ないと判断できます。

【2図】
 外壁と面を一にした玄関は欠け込んでいないので、縁談は数多くても調い難く、信用はここから逃げ出した分だけ減じると判断します。

 この玄関は1図より格段に上等ですが、スペースなど、何らかの制約があって次回に述べる張り出し玄関に出来ない場合、四緑木星或いは辰歳、巳歳の人は土地選びが重要で、南向き(南道路)の間口の狭い土地は不向きであると言えるでしょう。

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