2図]はこの家の改造プランです。
本来なら玄関を張り出すべきですが、建築面積の増減は考える以上に困難ですから、敢えて省きました。
1,納戸を洋間の壁の延長線上で仕切って(e)納戸と物入に分ける。
2,その為に和室側の納戸入り口(1図D)を塞ぎ、図のように物入横に入り口(d)を付ける。
4,リビングの掃き出し窓を腰窓(a)に替える。
3,リビングの隅に勝手口(b)を付け、濡れ縁(c)で物入とつなぐ。
こうすることで張り出しは納戸部分だけになって全長の1/3以下の要件を満たし、南の欠け込 みは解消されると共に勝手口も出来ることになります。そのうえ太極(中心)が少し上に移動するため、北東(俗に言う鬼門)にかかっていた風呂が東30度の範囲に収まり、多くの人に嫌われている鬼門の水気も解消されます。
☆【太極】(中心)の移動について
ここで行った太極(中心)の求め方は、[1図]南西半分と南の欠け込みは西の大張り出しによって生じたもの、つまり本来ここに有るべきものが無いから欠けたのであって,最初から無いものを生じたとは言わない。従って、欠けている部分を埋めて長方形に直し、対角線の交わる点が中心となります。
[2図]改造後は納戸だけが張り出しになります。張り出しとは本来無いものが余分に加わったことを言うので、納戸と倉庫を除いて対角線が交わる点が中心になります。
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