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鬼門,方位,家相  Vol.3
鬼門Q&A

 これに対して、「方位の鬼門と家の鬼門は考え方が異なり、家の鬼門は北東と南西各60(45)度の範囲にある家の角のこと」だと反論する人もいるが、これは奇弁というものです。何故なら、前頁の方位を左のように変えると、この家の四隅は角度の取り方に係わらず、正しく東西南北の範囲内ですから、鬼門がないことになるからです。尤も、これが吉相だというのは勝手なのですが。

 また、某大手不動産会社が扇形地のため、長年塩漬けにしていた土地を、扇形地には鬼門がないからという人がいて(理由は不明)、大した値引きもせずに売れたという話を聞きましたが、これも宅地相からいっても理解に苦しむ話です。

 余談になりすが、最近勉強にこられた方は(以前にカルチャーセンターで気学を勉強した)家相用と、方位用の二種類の#方位盤をお持ちになっていました。前者は八方位を均等に45度に分けたもの、後者は気学で用いる30度と60度に分けたものです。これから想像するに、鬼門というものは方位と家相で異なるという不思議な考え方があるのかも知れません。

 普通の人にとって自分の家を持つというのは、買うにせよ建てるにせよ、一生にそう何度もない大事業です。普段は家相など占いだ、迷信だと無視している人でも、我が家のことになれば別物と考えてか、或いは仕方なしかは知らないが、奥さん(ご主人)に連れられて来る人は案外多いものです。
そういう人には「家相は占いのように、思い付きでも意味のない迷信でもないし、畳の枚数で吉凶を云々したり、吉は吉、凶は凶というような観念的なものではなく、生活 の知恵でもない。勿論一部の建築家がいう科学的な根拠はないが、それに勝る根拠に基づいた哲学であって、墓地選びや都市計画の思想を流用した風水などとは根本的に違うものだ」と、例示して説明すると大半の人は納得してくれるのですが大変です。

 いつだったか、東京資本の住宅会社の人が「富田林で二〇数軒建てたうちの三軒が鬼門のためなかなか売れない、同じ様な家でも早く売れたものもあったのに、何かよい方法はないか」と尋ねて来ました。図面を見れば三軒とも玄関はほぼ北東の角です。
「これは東京で設計したのでしょう」と聞くと「ええ、ここだけでなく設計はすべて東京です」

 「鬼門を清める」ためと言って毎朝盛り塩をする人、「鬼門は清潔に」にと、家の内外を問わずゴミ箱など汚れ物は一切置かないし、ここへ犬が小便でもしようものなら頭から湯気を出して怒る人もいますが、鬼門が特に大事な方位だったら理解出来ます。

八方位は等しく大事
 八方位には左図のように家族が割り当てられていて、いわゆる表鬼門は小さな男の子の位置です。主人が大事というなら解らないでもありませんが、この子だけが大事で他の者はどちらでも良いということはないはずです。

 だから、大阪の業者はケチをつけられないように、玄関は北東の角を避けるのが普通で、勿論便所は絶対に造りません。私は東京のことに不案内ゆえ断定できませんが、天海僧正の逸話など色々考え合わせると大阪と東京では鬼門に対する考え方に随分相違があるようで、鬼門に対する迷信は関西の人に強いように感じます。
[完]
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