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気学と風水 Vol.1
 
朝日新聞掲載の風水/困った自称風水の開運家相本
(住宅流通新聞8年9月13日号)

[お断わり]
 このページは、私が監修者として平成9年にオープンしたスーパーステーション社のホームページに「気学と風水」と題して掲載した版を再構成したものです。このページは昨年2月の上記ページのリニューアルに際して廃版にするつもりでしたが、「気学の部屋」を立ち上げたことから、占いサーチやリンク集などでは、気学/風水、家相/風水、家相/墓相などと、内容が違うのに同一のジャンルで扱われていることを知り、また出版物や放送などでも「風水気学」などと称していることを見聞します。

 風水と気学が親戚関係にあるなら別だが、生まれも育ちも異なる全くの他人あり、おまけに住む世界も異なる水中と陸上、何よりも考え方の違うものを合体させる知恵と、豪放磊落さに感心するばかり。
友人などに話しをすると、「まァ、どんな業界にもそんなことは多いんと違うか」とのことですから、目くじらを立てるほどのことではないのでしょう。

 しかし、最近では鑑定に際してこの説明に余計な精力を浪費することが多くなり、本当にしんどい(疲れる)ことです。また、人様に気学をお教えする機会も増えてきましたので、もう一度どはっきりさせておく必要を感じたため再掲載することにしました。
なお、風水ファンに申しますが、このページは「風水」を非難するのが目的でないことを、念のためお断わりしておきます。


 これまでに、気学に対する様々な誤解や中傷を度々耳にしてきましたが、それは知らない人の言うことと思って気にかけませんでした。ところがあるとき、懇意にしている建築会社の社長がチラシ新聞をもって来て
「これ、先生のことを書いてあるのと違いまっか」 「先生のこと、ボロクソに言うてまっせ」
 
「へェー、誰がですか?」
 「神戸のSちゅうおっさんですわ」
 「そんな男知らんで」 「会うたこともないのに・・・・何で俺のこと知ってるんやろ?」

 それは不動産業界紙の住宅流通新聞平成8年9月13日号で風水(筆者・神戸市在住のS氏)と題した連載ものがありました。よく見ると、社長の言った「先生のことをボロクソ」は間違いで“風水と気学の違い”という小見出しを付けた文中に「気学は誤っている」「気学は変ではないか」「気学は信じるに値しない」などという文言がそこかしこにあり(内容は次回以降に紹介)、これをボロクソ、気学を先生と言い替えたのです。しかし、間違い/変だ/信じられない、という理由が誤解や曲解だけならよいのですが、中には本当の部分もあるため、知らない人が読めば、そのまま信じてしまうような始末の悪いものでした。バックナンバーを取り寄せたところ、気学を話題にしたものはこの回だけでしたが、多分テレビを見ていて急に腹が立ったのでしょう。昭和57.8年頃の占いブームでは私も経験したことですから。

 私が風水と言うものを知ったのは、NHK特集「平安遷都1200年」を見たときです。その後しばらくして、それとは全く異なる「風水」がテレビに登場してちょっとしたブームが起こりました。
当初は、相談者の大多数が家相と風水は異質のものと理解しておられましたが、近頃はそうでもなく、余計な説明に時間を費やすことが少なくないばかりか、電話の問い合わせで「風水ではないのですか?気学ってどういうものですか?」と、問い返されることがあります。

 S氏が言うように、小林氏の風水は気学だとする意見に100パーセントの賛成は出来ませんが、気学を下敷きにしたらしいことが所々に見えています。また、その流行によって気学を名乗っていた者までもが、節操もなく「風水気学」と改名し、これが大手を振ってまかり通っているのですから、多くの人が風水=気学と思うのは無理からぬことです。

 そこでこの際、大人気ないとは思うのですが、“風水と気学の違い”という項目の中で間違ったあるいは誤解されている事柄について、その事実と私の考えに朝日新聞に掲載された記事を交えて、両者が異質であることを、気学の立場から説明しようと思います。

◎ ご質問はご遠慮なく質問箱にお書き込み下さい。時間の許す限りお答えしますす。

住宅流通新聞 8年9月13日号「困った自称風水の開運家相本」から。
ドクター・Kのエセ風水」
〈S氏〉
 最近おびただしい数の本を出しているドクター・コバことK・S氏。元々、建築士の資格を持っていたのだが、気学による家相方位学で「占い」をよくしていたようである。彼は風水ブームの先駆けとして、幸運にもテレビで最初に取材を受けた家相研究家である。そのため、風水と言えば、出版社も放送メディアも、彼を風水の権威・第一人者と誤解してしまった。その状態がいまだに続いている。だが、ここ数年の風水ブームの中、その基本をかじるだけで、K氏の言う気学式風水とは似ても似つかぬ「環境改善力学」としての本物の風水に気づくはずである。

 K氏のように「家相方位学」を奉ずる者としては、立場を失うのは目に見えている、と焦ったことであろう。そこで本場中国の風水とは全く違う
エセ風水学がでっち上げられたのである。気学とは、日本独特の家相方位占術であり・・・・・・

(私)
 K・S氏が気学を勉強したと想像するのは容易だが、テレビで見る限り本格的(家相まで)に学んだとはとても考えられない。何故なら、当ページ「家相とは」に記したように、家の形なりに充満する「気」の作用が家相であることは、家相の基礎中の基礎であることを知らないはずがなく、これに則れば、私達の五感に触れない「気」の作用を、色や物で(黄色い花や亀の置物を置くなど)左右するという的の外れたことを口にするはずがないと思うからである。

 それとも、本格的に習得した気学の知識を蔵にしまって、その中から都合のよいものだけを取り出して、彼流の風水に仕上げたのだとしたら、S氏のいう家相研究家ではなく、質の良くない家相占い師というほうが適切ではないだろうか。


 S氏がドクター・コバこと小林某氏を「エセ風水学」と非難するのは心情的に理解出来ますが、だからといって気学を誹謗することは如何なものでしょうか。今のところ私は風水についてとやかく申すつもりはありませんが、この後に予定している4回に付いてはかはわかりませんが、今はS氏とは反対に「エセ気学」と呼びたい気持ちで一杯です。

 彼が風水に気学を付けたのか、その反対かは知りませんが、何れにしろそれが可能だったのは両方の知識が浅かったからだろうと、私は(皮肉を込めて)S氏より好意的に見ています。だが、エセ風水にしろエセ気学にしろ、はた迷惑なのはS氏も私も同じなのです。


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