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私の相性論 
Vol.4

 
【判断の基準】

 一白水星と九紫火星の五行である水と火の関係は、水は火の勢いを衰えさせ、最後は火を消してしまうという理由で相性は悪いということになっている。だが、米は適度の火熱と適量の水分の働きが無ければ美味しいご飯にならない。

 九紫火星と三碧木星の火と木の関係は、木と木を擦り合わせば熱が出て火が生じ、また火中に木を加えると火の勢いが増すという理由で相性は良いことになっている。野球の解説者が「この投手とは相性が良いですから何とかするでしょう」などというが、何とかされたら困るのは投手のほうで相性は最悪である。これと同様、火にとって木は生みの親だが、木にすれば火は自分を燃え尽くす敵でもあり得るのだ。

 三碧木星と二黒土星の木と土は、木は土を破って芽を出すことから木剋土と相性が悪いことになる。でも、木は土から水分と養分を受け、土は木の根によって崩壊から守られているのだから、持ちつ持たれつ、互いに助け合う関係、つまり相性は悪いが万々歳という変なことになってしまうのだ。他の組み合わせにもこれらと同じような理由づけがされているが、前にも言ったように「気」の相生相剋作用を「物」に置き換えているので正解とは言えない。かと言って間違いでもなく、この作用を説明するにはこの方法が簡単で一番分かりやすいため、多くの本が採用しており、相性の説明にもそのまま使われている。

 さて、一白水星と九紫火星は相剋だが、それぞれに「人」という字をつけ、一白水星の人と九紫火星の人とした場合でも同じだろうか。絶対に違うはずである。しかし、これが人間のことではなく、一白水星の猿と九紫火星の猿とすればどうか。腹が減ったら食い、眠くなれば眠るという本能で生きる動物なら多分同じかも知れない。

 人間には彼らが持ち合わせていない知能と理性があり、それにしたがって行動するのだから、親の仇でもない限り水は火に対して自分の性を目一杯出すことはあり得ない。また、六白金星と九紫火星は、金属は火熱によって溶かされることから相剋と説明されている。或いは七赤金星と三碧木星は、木は金属の刃物で削られ切り倒されることから同じく相剋と説明されている。しかし金属の成型と焼き入れに火熱は必要だし、木が一人前になるには刃物のお世話にならなければならない。これを苛められると思うか愛の鞭と感謝するか、いずれに取るかによって対人関係は全く違ったものになる。
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