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私の相性論 
Vol.3


 九星による相性はこれに基づいた判断だから、水晶、カードなどの占いや霊感など直感に頼るものと違って五行説という根拠がある。だから先のように理路整然?と説明されると納得するのも無理からぬことである。しかし、五行つまり五つの気はあくまで「気」であって、私達が直接見て触れることができる「物」ではない。それを百人が百人皆違った心を持ち、それを表現し、それによって行動する「人」と「人」の関係に、そのまま当てはめることは道理に適わず、相性の基になっている五行説の本義から外れることになる。また、相性という字の意味を考えれば、気の和合を表す「相」という字に、人の心を意味するりっしんべんを付けて「相」になったということだから、少し理屈っぽいが、相性という以上はすべて良い(和合)関係であって、元来悪い相性などないことになる。

【現実】
 世間には相性が良くても短期間で別れる夫婦もいるし、たとえ悪くても死が二人を別つまで共に暮らす夫婦は数知れない。たとえ、良いと悪いという二通りの相性があったところで、それが原因で何らかの結果を生むことなどあり得ないことは、現実が証明していることである。

 相性(吉凶)を重要だと考えるのはその人の自由だし、そういう人を出版物やテレビに登場させるのも、それが大勢である以上仕方のないことである。しかし、仮にも運命家(この言葉は嫌いだが)として飯を食っている人が、字義はともかく相性の起源を知り?ながら、従来どおりの言動を繰り返しているのは至って無責任である。また、マスコミ関係者も相性などに関係のない夫婦はあまた存在している現実を知りながら、同様のことを繰り返しても疑問を感じない不思議。これも相性の起源を言わなかった、書かなかった、運命家の罪と言っても過言ではないはずである。

 拙稿「鬼門」でも述べたが本件も同様に、マスコミのみならず多くの人が強烈な先入観に支配され、疑問を差し挟む余地がなかったことは窺える。今後もし機会が訪れたときは先入観を捨て去り再検証して頂きたいと、「ゴマ目の歯軋り」と知りつつ願望する次第である。
以上が私論の結論に至った大まかな経緯だが、次回はこれをもうすこし掘り下げてみようと思う。

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