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私の相性論 
Vol.2

【原理(根拠)】

 占いブームは去ったとはいえ、書店ではこの種の本がたくさん見られる。その中には必ず相性の本があり、表題は違っても多くの本が相性にページを割いているが、殆どといってもよいくらい吉凶を中心とした内容になっている。

 相性はどういう根拠で判断されるのかというと、最も一般的なものは市販の暦に掲載されているものと同じ、一白水星から九紫火星までの九星で判断する方法である。これは私が専門とする家相と方位の哲学的根拠になっている陰陽五行論のうち、後者の五行説によるものである。

 五行とは、大宇宙にあるすべての物と象(すがた・形)を、木(もく)火(か)土(ど)金(ごん)水(すい)に大別した五つの気(作用)のことである。そして、万物が生まれ滅するのはすべて五行の相生(そうしょう・和合)相剋(そうこく・対立)作用であるとするのが五行説の概略である。五行説は中国の戦国時代に盛んになり、漢の時代になって陰陽説と合体して仏教に合流したと言われていて、これが仏教では地水火風空の五大(五仏)となって、五輪塔や五重塔はこれを写したものとされている。また、五行の相生相剋作用は漢方医学、鍼灸、指圧、整骨などの東洋医学の基本にもなっており、この種の学校では必須科目になっていることはあまり知られていない。


 相生には、水生木(すいしょうもく)、木生火(もくしょうか)、火生土(かしょうど)土生金(どしょうきん)、金生水(きんしょうすい)、と五通りの組み合わせがある。
 相剋には、水剋火(すいこくか)、火剋金(かこくきん)、金剋木(きんこくもく)、木剋土(もっこくど)、土剋水(どこくすい)、の五通りがある。

 なぜこの組み合わせが相生や相剋かというと、正確な理由は別の機会に譲るとして、ここでは様々な本で使われている便宜的な方法で説明することにする。
例えば、
 水生木=水は木(樹木)を育てる。木生火=木と木が擦り合って火を生む。
 木剋土=木は芽を出すとき土を破る。土剋水=土は水の流れをせき止める。
他の関係もこれと同じような理由で相生と相剋に分けられている。この作用を人間に当てはめ、相生の場合は相性が良く、相剋の場合は相性が悪いとされている。普通一白と九紫は相性が悪いというように、九星のみで表現することが多いが、本当は九星の五行、つまり一白水星の「水」と九紫火星の「火」との関係を言ったものである。

 九星による相性はこれに基づいた判断だから、水晶、カードなどの占いや霊感など直感に頼るものと違って五行説という根拠がある。だから先のように理路整然?と説明されると納得するのも無理からぬことである。しかし、五行つまり五つの気はあくまで「気」であって、私達が直接見て触れることができる「物」ではない。それを百人が百人皆違った心を持ち、それを表現し、それによって行動する「人」と「人」の関係に、そのまま当てはめることは道理に適わず、相性の基になっている五行説の本義から外れることになる。また相性という字の意味を考えれば、気の和合を表す「相生」という字に、人の心を意味するりっしんべんを付けて「相性」になったということだから、少し理屈っぽいが、相性という以上はすべて良い(和合)関係であって、元来悪い相性などないことになる。

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