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祐気とり

 [6カ月会員(6カ月会費:\5.000)様でご希望の方には「水汲み方位」を無料でお教え致してます]

 あるとき「気学の先生に毎月[祐気とり]を教えてもらっていましたが、先生が亡くなられて・・・」
私が祐気という語を聞いたのはこのときが初めてでした。内容を聞くと、気学に元々ある「水汲み」あるいは「水取り」と同じ、ちなみに料金は1回1万円と云うことでした。これが切っ掛けになったのか、祐気とりの希望者が現れるようになりました。当初は鑑定の付録として、毎月月初めに電話でお教えしていたのですが「無料では気を使う」と言われたので、現在は半年5000円の会費制にしています。

 そのうち、祐気とりとは水汲みだけでなく吉方旅行もそうだと聞き不思議に思い、その目的も「運気を良くするため」「大凶方への移転の影響を抑える」と聞き、気学ではないと気が付きました

 気学の水汲みは月に1回(汲める日は月に2〜3回あります)、月と日と時刻の方位を合わせた吉方で水を汲み、少量を一定期間飲み続けるというものですが、経験者に聞くとこれ以外に「年・月・日・時刻を合せる」「年・月を合せる」「月だけの方位で日はいつでも良い」。「月と日と時刻」の場合は、回数は多い程よく、その都度違う場所で汲み、遠方ほど効果があるなど、そして「水を汲む」「旅行をする」、方法はそれぞれ違うようですが目的は一致してます。

 吉方へ旅行する、あるいは吉方の水を飲むことで良い気を受ける、それで先の目的を達成すると云う理屈でしょうが、本当にそれが可能であれば、凶方の場合は「運気が衰退する」ことになります。

 東へ旅行すると帰りは西へ、往復すれば当然2方位へ動いたことになりますが、当サイトの「質問箱」には、行くことに関した質問が多数で、帰ることに付いてのものは殆どありません。つまり、往路は吉方でも、復路の方位は考えの外らしいのです。

 百歩譲って復路は考えなくても良いという身勝手な理屈を認めるとしても、方位を選べないパイロットや客室乗務員、添乗員などは運気が向上したり衰退したり?。知らずに凶方へ旅行した人はどうでしょうか。また、遠方の方が効果大と云いますから海外へ行く人もいますが、時差の問題は?・・・・

 方位の勉強で最初に教わるのは、方位を取る、つまり吉方移転あるいは仮移転によって運気を向上(好転)させるという、気学の一大特徴である「運気好転法」ですから、これを水汲みで行うという考え方は気学にあり得ません。また、気学で行う水汲みは精神面に作用及ぼすので、悩みや病状の軽減/改善が主目的です。「運気向上」に付いては、「イワシの頭も信心から」と云うような間接的な効果は考えられますが、直接的な効果は期待出来ません。Googleで祐気を検索すると600件ありますから、多くの人がそれぞれの方法でこれを扱い、これに頼る人が多いのは、月1万円払っても方位を取るより格段に楽だからでしょうが、楽して得することはメッタにありません。

 祐気とりで運気向上が駄目でも被害はありませんが、問題は「大凶方の影響を抑える」という誇大効果を謳う点にあります。凶方の影響が現れる時期は方角によって異なりますが、おおむね移転後1年〜10年、場合によっては20年を経てからの場合もあります。影響を抑えたと思っても、それは一時的なものか、未だその時期が来ていないのか何れかです。年の経過に比例して凶災が大きくなるという経験則に照らすと、目的が大凶方の影響を抑える為なら大変危険であると言えます。

 凶方を犯すと必ず凶災があるとは断言出来ませんが、その確率が凶方を犯してない人より高いのは間違いないはずです。


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