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姓名判断

 ある日、長らく子供に恵まれなかった夫婦に女の子が生まれ、お礼方々名付けの依頼に来られました。「私の命名は一般的な字画によるものではありません。もし、先々でお子さんに何かあったとき、人から名前が悪いからだと言われたらどうしますか。名前は両親が子供に贈る最初で最大のプレゼントですからお二人で考えたほうが良くないですか。書きやすく、読みやすく、耳に心地よい姓に合った名前が一番です」とお話しました。
 
 その後幾日か経って「実は京都に偉い先生がおられると聞き、その方に頼みましたが気に入らないので、結局自分で付けました」。先生の命名は「啄子」だったそうです。「字を見ればトン子と呼ばれそうで、いくら良い名前でも本人が可哀想です。主人には叱られるし、二〇万円をドブに捨てたようで、さんざんでした」

 これには後日談があり、何カ月かして別の人が同じ名前をもって来られましたが、聞いてみれば同じ先生の命名でした。
イラスト提供ながい のりさん

 運命学という以上、それぞれに独自の考え方(哲学)があり、判断に際してはそれを幹として考えます。ですから、同じ問題で同じ運命学なら、腕に差がない限り、人が変わっても答えに大きな差はないはずです。

 姓名判断には幾つかの方法と流儀があるようですが、書店に並んでいる本から推察すれば、流儀は別にして主流は字の画数によるものでしょう。私は名前の話題が出るたびに、この方法に大きな疑問を感じていました。それは人(流儀?)によって姓名の区切り方が異なること、そして同じ画数でも判断が異なる場合があることです。

 これが流儀独自の考え方に基づくものだとしたら、納得できなくもありませんが、我慢ならないのは字画の数え方が変わる場合です。

 例えば「沢」という字の「さんずい偏」は「水」を意味するものだから、四画と数えるのが正しいはずなのに、そのまま三画に数える人がいます。また、旧字体(彼らは本字というらしい)の「澤」で画数を数える場合と、同じ字でも三通りの方法があることです。数え方が異なれば当然画数も違います。多くの本が女性の三十五画を大吉、三十四画を大凶としているようですが、一画違うだけで正反対の判断になってしまいます。

 ある人が画数の数え方について言いました。
 「石炭を植物と言い、石油を動物と言いくるめるのと同じこと」
 
(石油は、動物の死骸から出来たという説は間違いらしいですが)

 他にも、普通なら判断の前に必要な、幾つかあるはずの前提が、姓名判断では男女の別以外に見当たらないと言う疑問もあります。それはともかく、姓名判断が抱えるこのような曖昧さを宗教団体の資金稼ぎに利用され、安物の印鑑や壷などに大金を払わされた人が数多くいると聞きますから、あまり感心したことではありません。

 ただ、私の姓名学に対する知識はほとんど無いので、これらの疑問は多分、的外れだと思うのですが・・・・・・。

姓名判断 璋江舎


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