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西の玄関   ”現代日本の家相学”  祥氣舎より発売中
家相(間取り)Q&A

1図
 西にはお金と悦び(金銭的な喜び)という二つの代表的な象意がありますが、入るという作用はありません。玄関は原則「凶」ゆえ、その作用は入るのではなく出る、つまり西の玄関は「お金の入り口」ではなく「お金の出口」です。
1図のような張り出していない玄関だと、稼いだ金はここから一目散に逃げ出していく、つまり、金銭的喜びの少ない家ということになります。

【2図】欠け込んだ部分に玄関のある家は「欠け込み」と「玄関」という二重の凶作用が潜在しています。「欠け込み」とは本来あるべきものが欠けていることですから、西の欠け込みは「お金が欠ける」ことを意味します。
2図


 1図の「お金の逃げ出す玄関」は、ないものが逃げ出すという道理はないので、支出に応じた収入があるはずです。しかし、西の欠け込み玄関は、金が無いのに入り用が起こるというのは極論として、一般的には金額の大小に関わらず、収入よりも多い支出を迫られることが往々にして起こります。

 西方位の影響は七赤金星又は酉歳の人に強く及ぶので(吉凶とも)、これらの人には、蓄えがあれば食いつぶす、蓄えがなければ借金という「金苦の相」になりかねません。また、女子の縁談に障ることもあります。



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