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方位とは

 方位の角度は、ほとんどの暦が八方位を均等に45度で分けていますが、気学では東西南北を各30度、その他を各60度に取ります(理由は方位の分界に別掲)。

 方位の種類は、生気(せいき)、毘和(ひわ)、退気(たいき)の三種類の吉方に対して、殺気と死気の二種類の凶方(小児だけの凶方として小月建方)があります。これに加えて暗剣殺/五黄殺/歳破/月破/本命殺(月命殺)/的殺の大凶方があり、このうちの月命殺を除く六方位を六大凶方(殺方)と言います。
*暦には、これ以外に歳徳(恵方)と大歳があります。

 三種類の吉方と二種類の凶方、そして本命殺と的殺の六方位は生まれ年の九星=本命星によって異なりますが、暗剣殺/五黄殺/歳破/月破の四方位は本命星に関係なく、万人共通の大凶方になります。そして、これらの方位はいつも一定でなく、年・月・日・時刻によって変わります

 方位が変わるというのは、東が西に、南が北に変化するのではなく、図のように年月日時刻によって、同じ方位でも在位している九星が異なることを言います。従って、吉のときもあれば凶のときもあるうえ、それが年月日時刻の何れの方位かということで方位の影響力(影響の強さと持続時間)は異なります。

平成12年 辰の年
同年3月 卯の月
同月15日 申の日
同日19〜21時 亥の刻

十二支 暗剣殺 五黄殺

 方位を気にする人の多くが、自分を中心にしたある方位が良いか悪いかだけを考えます。勿論、移転の場合はそれだけで良いのですが、日常の行動や縁談、新規の商談などにまで吉凶を気にし過ぎると、選択肢が狭まるうえチャンスを逃がすことにも成りかねません。新規の開店は移転に匹敵するほどの大事ですが、この場合は扱い商品と価格帯で、方位を選ぶのであって、良いに越したことはありませんが、暗剣殺と五黄殺以外なら立地が第一になります。

 方位は用件の軽重と使用目的によって利用方法を考えるべきで、何でもかんでも吉凶というのは考えものです。



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