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月命殺

 私は気学しか知らないので、運命的なものはご遠慮願って方位と家相を専門にしています。勿論、これらから派生する、あるいは起因する様々な事柄(経営問題及び対人関係など人事全般)は守備範囲に入ります。従って、相談に来られたとき、私が最初に聞くことは以前の移転方位と、その年月です。そのうえで、疑問のある人には誰かに相談したかどうかを聞きます。そうすると、半分強の人は何らかの形で相談経験があります。そのうち東西南北を45度に取ったため、結果として隣の方位になった例を除くと、3割ぐらいが方位を間違ってます(家相の問題は別項に譲ります)。

 聞き違えたのか、鑑定者が見落としたのか、あるいは知らなかったのか分かりませんが、歳破方へ移転した例が何件かあり、それ以外はすべて月命星を無視した、つまり月命殺方位へ移転していたために何らかの打撃を受けています。

 月命殺とは月命星(生まれ月の九星)が在宮している方位のことを言い、本命殺よりは軽いが中程度の凶方です。例えば、本命殺方位への移転を入院とすれば、月命殺方位だと通院という差になるでしょう。

例:昭和15・24・33・42年の8月に生まれた人の本命星は六白金星、月命星は八白土星で本命星に対する吉方星は二黒・八白・七赤・一白です。

 平成12年の年盤(左図)では、西北は一白の吉方星が在位していますが、大凶の歳破(西北西)に当たるので除外すると、吉方は東南(八白)、西(二黒)、東(七赤)になりますが、月命星の八白が東南に在位しているので、東南は月命殺という凶方です。従って、この人の平成12年の吉方は東と西の二方位しかないことになりますが、の多くは月命星に関する記載がありません
なお、実際に移転するときは月の方位も吉方でなければなりません。

 本命星だけで見れば吉方でも、生まれた月によっては月命殺の凶方になります。勿論、本命殺に比べれば破壊力は格段に弱いのですが、動いた方位やそのときの年齢、状況などによっては、大きい打撃を受けることがあるので、無視してよいというものではありません。



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