特に仏檀は家相にこだわって客間のような、普段あまり人気のない部屋に安置するより、いつも家族のいる居間が最適と言えるでしょう。
邸内の神社(社)は方位に関係なく吉と判断します。但し、怠りなく祭られている場合に限りです。お社を建てた当人は熱心にお祭りするでしょうが、子供や孫の代まで同じように扱うかというと甚だ疑問で、もしそうなるとバチが当たるかもしれません。
家相上、乾蔵や邸内の神社は大吉相に違いありませんが、後々のことまで考えれば「造らず祭らず」のほうが良いことになります。
余談になりますが、
数年前にあるお宅の改築で設計〜入居までの一切を依頼され、現住居を見に行きました。家相上で特に留意しなければならない箇所はなかったのですが、60坪ほどの庭の隅にある石の前に立ったとき、不安感ではないのですがそれに似たものを感じました。私の体調でも悪いのかと思ってそのまま通り過ぎようとしたとき、施主が「20年前に亡くなった母親がタヌキか何かを祀っていましたがどのようにしたらよいか迷っています」と言い出しました。お社なら神社へ納めれば済むのですが石ではそうもなりません。庭をそのまま残すのならお祓いなど何らかの手立てをして庭石として使えるのですが、二世帯住宅への建て替えですから処分しなければなりません。タヌキの崇りなどあるはずはないのですが、施主の不安は当然です。家相監理を引き受けた以上はこれも守備範囲です。工務店に相談すると知り合いに霊感師がいるのでそれに頼むとのこと、施主も了解したので任せました。祀っていたのはタヌキではなくムササビだったらしいのですが、世の中には変ったものを祀る人がいるものだと思いつつ、無事に片付いてホットしたことを今でも覚えています。
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