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間違った方位

移転の方位Q&A

 八方位を均等に分割(45度)する方法は単純で分かりやく、市販の暦の多くに採用されています。これに対して、気学は東西南北を各30度、その他の方位を各60度にとります。本編は方位の分界に関した実例です。

氏名 続柄 生年月日 本命星 月命星 備 考
本人 S17年1月*日 五黄土星 九紫火星 和裁教室経営
 11年9月*日 一白水星 一白水星 繊維会社経営
長男 在学中(東京)

《相談内容》
 昭和55年は南が吉方だといわれ、同年11月に大阪市住之江区西住ノ江から現住所(堺市鳳中町)へ移転。転居後、会社の経営は順調に伸び、一人息子も東京の有名大学へ進学できた。私の仕事も順調だが、最近は家に居ると何となく息苦しく感じて仕事が手につかず、お客さんや生徒さんに度々迷惑をかけている。このままだと気が変になりそうだ。方位は見てもらったし、こちらへ来てから悪くないので心配してないが、建て売り住宅を買ったので家相が良くないのかも知れず不安だ。

《鑑定》
 昭和55年(左図)の南には六白金星が在宮し、Y氏にとって本命・月命の両星共通の吉方で、これ以上は無いという大吉方になる。夫人は本命星だけを対象にすれば吉方、月命星からは凶方だが、夫婦揃って同年月に同方位へ移転しようとすると、我慢できる範囲というより旨くいったほうだ。方位に問題がなければ夫人が心配するように家相ということになるが、時間的に言って家相の影響は考えにくい。

 しかし、仕事などが移転直後から順調というのと、夫人の訴えが最近になってというのが気になり、念のために地図を広げました。

 Y氏は、方位線(地図上)の交点から赤点へ移転しており、角度を45度(赤線)に取ると南に入るが、30度(グリーン線)に取ると南からわずかに外れて南西に入ります。

昭和55年は吉方どころか暗剣殺という大凶方でした。


 「今はご主人の仕事が順調でも、そう遠くない時期にピンチが訪れるかもじれません。足元の明るい今のうちに手を打たなければ大変なことになりかねません」

 夫人はこのことを主人に話したが、「ここへ移ってから商売は順調以上だし、息子は現役で受かったのに、何を言うか」と、取り合ってもらえなかったそうです。その後夫人からの連絡はなかったが、紹介者の話によるとY氏の会社は平成4年の秋に得意先が倒産、社員の不正経理などがあって会社を整理、Y夫婦は郷里へ帰ったといいます。

 暗剣殺のような大凶方は、移転直後から悪い影響を受けることが少なく、大概は一旦良くなった後、その反動と共に凶方の影響を受けるので始末が悪く、気がついたときは手遅れになっている例を多く見ます。



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