園田真次郎著「方位明鑑より抜粋」
五黄殺は暗剣殺とほぼ同格の大凶方であって、ただその凶災の性質と作用する道とに異なる点があるのみである。その凶災は暗剣殺を犯せば他殺、又は他発的とも称すべき疾病、災禍を蒙るのであるが、五黄殺は自発的である。病種は下腹部を襲い、また高熱を発するを常とする。
月の五黄殺を犯した場合は重病という程度で済むが、年の五黄殺に至っては、小児は往々にして救助し得るが、十中六人以上の死者を出すのである。ただに死災を招くのみならず、信用、営業、財産等の破滅を伴い、親子夫婦の和合を損傷し、時に或いは自発的火災を発し、一家の離散家名の断絶に導くものである。既にこの大凶方を犯したる者は一日も早く最大吉方を選び移転を断行せねばならぬ。 |
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