園田真次郎著「方位明鑑より抜粋」
暗剣殺とは五黄星在座の対中(向かい側の方位)であって、年の暗剣は勿論、月の暗剣と雖も方位上最も恐るべき大殺神である。如何なる人が如何なる事情でこれを犯しても滅亡は断じて免れない。若しまたこの方位に向かって事を計り行へば、他殺、又は他発的とも称すべき疾病、災禍を蒙りその事態は根底から覆滅するのである。
かくの如き猛烈なる殺気を持った凶神であるから一度これに触れたる者は、如何なる良法を以てしても、これを完全に防止することは出来難い。これに触れた本人が、一生世に立てぬ運命に陥るのみならず、ひいてはその類を子孫に及ぼすものであるから、斯道の運用者は特に慎重の留意を払い、万一にもこれに触れざるよう心掛けて貰はねばなぬ。 |
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