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方位を3回取ると家が持てる?

 私は修行中のある時期、師匠の車を運転して方々のお宅にお供したことがありました。訪問先では助手として横に座り、実際の鑑定を見習いながら気が付いたことをメモし、移動中はそれについて質問するという期間が一年弱ありました。
そんなある日のこと、何の話からだったか忘れましたが「大塚さん、3回方位を取ったら自分の家を持てますよ」と話されたことがありました。そのとき私は「何をおっしゃる、昔の良き時代じゃあるまいし」と思ったことを20数年経った今でもはっきり覚えています。

 彼を知ったのは昭和61年の夏、丁度出張から帰って一息入れたときでした。引っ越したいので方位を見てほしいが見料はいくらかと聞くので五千円だというと、二千円にならないかという。外見だけで人は分からないが、どう見てもお金をたくさん持っている様子ではなかったので、それで結構ですと言いかけたとき、
「先生、今二千円しかないのでその分だけ見てください」

 私は1件○○千円という相談会の占師のように、知識を切り売りするほど器用でないし、お金は大好きですが出し惜しみするほど欲張りでもありません。だから二千円でも五千円でも、たとえ10万円の人に対しても話す内容は同じです。
少々ムッとしたのですが、多分この人にとって今の二千円は五千円以上にも相当するのだろうと思って話を聞きました。

 名前はKさん 昭和29年5月生まれの独身で、本命一白水星、月命五黄土星です。彼は阿倍野区で古物商を営んでいます。古物商と云ってもピンからキリまで、彼の場合は古物市で一山幾らで仕入れてきたものを売るという商いで、テレビに出るようなお宝を扱っているわけではありません。

昭和61年8月
今年中(昭和61年)に移転したいと言うので8月なら年月同会(年の方位も月の方位も同じ)の北西(六白)が良いというと、他に何も聞かず礼だけ言って帰ってしまいました。
この間約10分余り、1時間に直すと約1万円、当時の鑑定料としては倍額受け取ったことになりました。
昭和63年4月
K氏2回目の相談は昭和63年の2月。早急に引っ越したいので方位を、そして自身の縁談についてでした。なお、鑑定料は三千円に出世しました。
 前回の移転方位(北西)を確認したうえ、同年4月に年月同会の北東(六白)を勧めました。
なお、縁談については相手の名前が記録にあるだけで詳細は覚えていません。
平成元年11月
3回目は平成元年6月、また引っ越すと言います。
昨年移転したばかりだから少し腰を落ち着けたらというと、立ち退きだから仕方ない。
それならということで同年11月に年月同会で南(六白)に決めました。
平成5年3月
4回目は平成4年11月、来春に移転したい。
平成5年3月、年月同会で東南(六白)に決定

 K氏5回目の相談は平成9年10月、今度は中年の女性と一緒。
家内ですと紹介されて名前聞くと、以前の縁談とは別人でした。何でも骨董好きの奥さんの父に気に入られ、平成6年秋に結婚。奥さんの父は大阪ミナミの繁華街で飲食店を営んでいて、その一人娘というから将来は養子にと考えたのかも知れません。
商売の方は結婚を期に住之江区に支店を出し現在2店舗で営業、平成2年頃から古民具なども扱うようになっていると云うから扱い商品は大出世です。

 今回の相談は、義父から中央区日本橋に所有している店舗が空いたので、応援するから古民具と骨董品の店を出さないかと勧められている。

 商売が順調のうえ、縁が遠そうに見えたのに所帯を持った。相手には高校生の娘さんがついているが逆玉?と云っても良いでしょう。彼にしたら万々歳、私はこれまでの吉方効果が現れたと考え、方位は悪くないから立地が良ければやればよいと思いました。
しかし、よく考えれば独身の彼の住まいで所帯を持てるはずがなく、彼の方が奥さんの家に入ったとすれば方位を確かめる必要があります。その点を聞くと、これまで3回の移転は住んでいたアパートが地上げにあった為で、そのときの立ち退き料などを頭金にして、前回の移転時に中古住宅を購入、そこで所帯を持ち現在に至っていると言います。

その時始めて気が付きました。吉方を3回取ると自分の家が持てると言った師匠の言葉が現実になっていたのです。



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